2009
6/30

このホームページにアクセスされる方々へ緊急のメッセージ

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 昨今、マスコミにて「統一教会員、特定商取引法違反疑いで逮捕」ということが伝えられております。この報道に接した人々の多くが、怒り、憤り、不安、悲しみ、失望を感じておられることでしょう。当然わたしたちもそれらを共有するものであります。


私は、統一教会(世界基督教統一神霊協会)の指導的立場にある、徳野英治氏(現統一教会会長)が、三月に全国の指導者・会員宛てに送ったメッセージにあるように「社会的な批判を受けるような行為が行なわれないよう」に徹底したコンプライアンス(法令遵守)を実行されることを強く望んでいます。
一方、今回の報道に関連し、この会の代表として、かつ、拉致監禁の体験者として、同じく、否、いっそう憤りにかられた事実があります。
それは、私が脱会目的の拉致監禁をされた時、私の心をずたずたにした紀藤弁護士と山口弁護士が、マスコミに登場し、この事件について解説しているということです。
私の経験では、この二人は、人権ということにはまったく理解のなかった二人であり、私の拉致監禁の首謀者の一人であった宮村峻氏(現在、12年5カ月の監禁事件に関与した疑いで東京地検にて取調べ中)とは、深い付き合いのある弁護士です。(詳しくは、拙著「人さらいからの脱出」光言社刊米本和広「我らの不快な隣人」情報センター出版局)
社会正義を実現する職業が弁護士といえます。ならば、なおさら看過することなく統一教会と同じく厳しく糾弾すべきなのが拉致監禁という人権侵害、犯罪行為であるはずです。それを知りながら見て見ぬふりとは!いったいどういうことでしょう?
そればかりでなく、同じくマスコミに登場し、今回の事件を糾弾している渡辺博弁護士に至っては、信者の父兄に、教団からの救出と称して秘かに拉致監禁による強制改宗を勧めるかのような手紙を送りつけているのです。
今回のような事件により、上記のような拉致監禁による強制改宗を是とする人々に、拉致監禁を正当化する口実を与えるようになってしまいはしないか、また拉致監禁が頻繁におきるのではないかと、大変憂慮しています。
 今回の報道で特に統一教会員のご父兄ならびに親族の皆様におかれましては、大変な憤りと不安の中におられることと思います。
そこで、私たちが憂慮することは、そのご父兄が信者である家族に対し拉致監禁による強制改宗という凶行を犯してしまうのではないか、ということです。ご父兄の御心配は当然でありましょう。
しかし、ご父兄の皆様、今一度冷静になって考えてみてください。拉致監禁こそ、憲法19条、20条に記された人権規定を蹂躙し、刑法220条逮捕監禁罪にあたる、重大な犯罪行為です。さらに、世界人権宣言の第九条「ほしいままに拘禁されない」権利および第十条「・・・公開の審理を受ける」権利を無視した国際社会でも唾棄されるべく最大級の人権侵害であり、決して許されない時代錯誤の座敷牢のような人間の矯正方法です。経験者である我々は、はっきりと断言できます。
拉致監禁は、行う側も、される側も、心も身体もともに深刻なダメージを受けてしまうのです。実際、拉致監禁後、うつ病となり、自殺という最悪の事態に至った例もあります。また、深刻なPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症し社会復帰が困難になることも少なくありません。
どうか冷静かつ思慮のある行動をと願うばかりでございます。なお、左にあります「子供の脱会を願う家族のみなさまへ」をご一読されることをお勧めいたします。
          

拉致監禁をなくす会 代表 小出浩久
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